退職祝いの相場は、関係性で大きく変わります。 個人で贈る場合は、上司・親に1万〜3万円、同僚に3,000〜1万円、後輩に3,000〜5,000円が中心帯です12。連名で贈る場合は、1人あたり1,000〜5,000円を集めて総額を作るため、別の物差しになります3。
本記事では、関係性×年代の早見表、関係性別の詳説、連名で贈る場合の予算設計、予算帯別の選び方、渡すタイミングと熨斗の表書きまでを一覧でまとめます。読み終えると、自分のケースで何円帯を狙えばよいかが決まります。
退職祝いの相場早見表
関係性と年代で予算帯がどう動くかを、まず一覧で示します。 個人で贈る前提の目安です。連名で贈る場合は後述の「連名で贈る場合の予算設計」を参照してください。
| 関係性 | 年代・役職の目安 | 予算帯(個人で贈る) | 典型ギフト |
|---|---|---|---|
| 上司 | 直属・課長以上 | 10,000〜20,000円 | 名入れ革小物・万年筆・上質な嗜好品 |
| 上司 | 役員・深い関係性 | 20,000〜30,000円 | カタログギフト上位コース・銘酒 |
| 同僚 | 同年代・部署内 | 3,000〜10,000円 | 名入れ文具・コーヒー・タオル |
| 同僚 | 親しい間柄 | 5,000〜10,000円 | 革小物・お菓子の詰め合わせ |
| 後輩 | 20〜30代 | 3,000〜5,000円 | 文具・お菓子・実用小物 |
| 親 | 定年退職 | 10,000〜30,000円 | 旅行券・カタログギフト・記念品 |
上司と親は、人生の節目を支える立場として相場が上に寄ります。同僚と後輩は、日常の関係性に合わせて軽めの帯に収まります12。
3,000円を下回ると、退職という節目には軽く感じられることがあります。 逆に30,000円を超えると、受け取る側が気を遣う帯に入るため、個人ではなく連名でまとめる予算帯に移行します。
関係性別の相場詳説
早見表で大枠を掴んだら、関係性ごとに相場の根拠と幅を確認します。 ここでは上司・同僚・後輩・親の4区分で、予算が上下する条件を整理します。

上司への相場|10,000〜20,000円が中心
上司への退職祝いの相場は、個人で贈る場合10,000〜20,000円が中心帯です12。 直属の上司や深い関係性の場合は20,000〜30,000円まで上げる例もあります1。
予算が上に寄る理由は、上司が長年お世話になった相手で、人生の節目に応える品を選ぶ場面が多いからです。 役員クラスや、深く指導を受けた直属上司には、相場の中心より上を狙うと、贈り物としての手応えが残ります。
5,000円台でも気持ちは伝わりますが、上司に対しては「軽い品」と受け取られる帯にあたるため、相場の下限としては10,000円前後を基準に置くと迷いが減ります。 詳しい選び方は上司への退職祝いにまとめています。
同僚への相場|3,000〜10,000円が中心
同僚への退職祝いの相場は、個人で贈る場合3,000〜10,000円が中心帯です2。 同年代で日常的に話す関係性なら3,000〜5,000円、親しい間柄や長く一緒に働いた相手なら5,000〜10,000円が目安になります。
同僚への贈り物で重いのは、受け取る側に気を遣わせない帯に収めることです。 10,000円を超えると、お返しを意識させる帯に入ります。逆に1,000円台では、退職という節目には軽くなりすぎます。
部署で連名にまとめる例も多く、その場合は1人3,000〜5,000円を集める形が一般的です3。 連名で贈る場合の予算設計は後述します。
後輩への相場|3,000〜5,000円が中心
後輩への退職祝いの相場は、個人で贈る場合3,000〜5,000円が中心帯です2。 若い後輩には、相手が気を遣わずに受け取れる帯であることが優先されます。
文具・お菓子・タオルのような実用品は、3,000〜5,000円帯で十分に成立します。 転職退職で次の職場に進む後輩には、名入れの文具やボールペンのような新しい職場で使える品が向きます。
男性後輩向けの具体的な選び方は男性後輩への退職祝い、女性後輩向けは女性後輩への退職祝いにまとめています。
親への相場|10,000〜30,000円が中心
親(実親・義親)の定年退職祝いの相場は、10,000〜30,000円が中心帯です1。 子どもから親への贈り物としては、日常的な誕生日プレゼントより一段上の帯になります。
定年退職は人生の大きな節目で、これからの暮らしを支える品(旅行券・カタログギフト・記念品)が選ばれやすくなります。 兄弟姉妹で連名にまとめる場合は、総額を30,000〜50,000円まで上げて、上位カタログや少し高価な単品に切り替える例もあります。
親への詳しい選び方は親の退職祝いにまとめています。
連名で贈る場合の予算設計
連名で贈る場合、相場は「人数×単価」で総額を作ります。 1人あたりの単価と人数を先に決めると、総額が自然に決まる順序です。
1人あたりの単価は、上司への有志なら3,000〜5,000円、同僚への部署連名なら1,000〜3,000円が一般的です3。 これに人数を掛けると、5人なら15,000〜25,000円、10人なら30,000〜50,000円といった総額帯になります。
総額が決まったら、品のジャンルを切り替えます。 20,000〜30,000円帯ならカタログギフト上位コースや少し高価な単品、30,000円超なら銘酒・旅行券・記念品の組み合わせが入ります。個人で贈る帯(5,000〜15,000円)とは選ぶ品が変わるため、連名でまとめる段階で品を見直すと総額に対する満足度が上がります。
連名で集める場合は、まとめ役が単価と締切を先に共有します。 集金が終わってから品を選ぶより、品の候補を先に2〜3点出してから集金に入る方が、参加者の予算感と一致しやすくなります。
予算帯別の選び方
予算帯が決まると、選べる品のジャンルが定まります。 ここでは個人と連名を問わず、総額の帯で品をどう切り替えるかを整理します。
5,000〜10,000円帯|実用品1点に絞る
5,000〜10,000円帯は、個人で贈る同僚・後輩・若手上司向けの中心帯です。 名入れの革小物・上質な文具・お菓子の詰め合わせなど、実用品1点に絞ると贈り主の意図が伝わります。
この帯では、相手の好みが読める関係性なら名入れの実用品、好みが読めないなら消えもの(コーヒー・お茶・お菓子)が向きます。 花束を添える場合は、品の予算を1,000〜2,000円ほど落として、花束と合わせて帯の中央に収める設計が組めます。
10,000〜20,000円帯|上司・親への中心帯
10,000〜20,000円帯は、上司や親への個人贈呈の中心帯です。 名入れの本革小物・万年筆・上質な嗜好品・カタログギフト中位コースが選択肢に入ります。
この帯は、相手に気を遣わせにくく、退職という節目にも応える金額です。 迷ったときの基準帯として、ここに収めると外しにくくなります。
20,000〜30,000円帯|深い関係性・連名
20,000〜30,000円帯は、深い関係性の直属上司、親への定年退職祝い、連名で集めた総額の中央帯にあたります。 銘酒・上位カタログギフト・旅行券・少し高価な単品が選択肢です。
この帯で個人贈呈にすると相手が気を遣う場面もあるため、連名でまとめる前提の帯と理解しておくと判断が早くなります。
渡すタイミングと熨斗の表書き
予算と品が決まったら、最後に渡し方を整えます。 ここではタイミングと熨斗の2点を、関係性を問わず共通する形でまとめます。
渡すタイミングは送別会または最終出社日
渡すタイミングは、送別会の場が一般的です。 最終出社日に手渡す形でも構いません。ただし業務時間内は相手が荷物を整理している最中のため、受け取り負担が大きくなります。
送別会で渡す場合は、会の後半(締めの挨拶の前後)に渡します。 当日に渡せない場合は、最終出社日の前後に郵送し、メッセージカードを同梱します。
熨斗は紅白蝶結び・表書きは「御礼」が基本
熨斗は、紅白蝶結びの水引が基本です4。 表書きは関係性で選びます。
部下から上司に贈る場合は「御礼」、同僚・後輩には「御餞別」または「御礼」が一般的です4。 定年退職を祝う気持ちを前面に出す場合は「御退職御祝」も選択肢ですが、転職退職や本人の意向によらない退職の場合は「御祝」と書くと相手が違和感を覚えることがあります4。判断に迷うときは「御礼」を選びます。
「御餞別」は、目下から目上には使わない表書きです4。 上司には「御礼」、同僚・後輩には「御餞別」と分けて覚えると迷いが減ります。
まとめ|関連記事

退職祝いの相場の要点を整理します。
- 関係性で相場が大きく変わる。上司・親は10,000〜30,000円、同僚は3,000〜10,000円、後輩は3,000〜5,000円が中心
- 個人で贈る帯と連名で贈る帯は別物。連名は人数×単価で総額を作り、品のジャンルも切り替える
- 5,000〜10,000円帯は実用品1点、10,000〜20,000円帯は上司・親の中心、20,000〜30,000円帯は深い関係性・連名向け
- 熨斗は紅白蝶結び、表書きは上司に「御礼」、同僚・後輩に「御餞別」が基本
関係性が決まったら、各関係性の詳しい選び方へ進んでください。
著者:編集部 最終確認日:2026-05-27 詳細な制作方針はこのサイトについてをご覧ください。

